保険証の代わりにマイナンバーカード
皆さんはマイナンバーカードをお持ちでしょうか?
ご存知の方も多いと思いますが、マイナンバーカードが健康保険証として使用できます。オンライン資格確認という制度です。マイナンバーカードと保険証の情報が紐づけられ、マイナンバーカードをご持参いただくことで、オンラインで保険証の情報が確認できます。
当初は3月から開始される予定でしたが、システムエラーや保険証データの誤りのため、本格稼働は10月に延期されました。マイナンバーカードを読み取るためのカードリーダーを設置している医療機関もまだまだ少ないため、本格稼働に向けて、7月から集中導入期間として各医療機関への設置が進められています。
当院でも7月末にカードリーダーを設置しました。カードを入れて、顔認証をするだけで、保険証のデータが電子カルテに反映されます。マイナンバーカードをお持ちの方は、当院受診時には是非お試しください。
このシステムの患者さんのメリットとしては、持ち歩くカードが減ることや、健康診断のデータや薬の情報が医療機関で確認することが今後できるようになるため、わざわざ健診結果やおくすり手帳を持参しなくてもよくなるといったことがあります。
我々、医療機関のメリットとしては、保険証が有効なものかどうかを、即座に確認できますし、カルテへの保険証番号や患者情報の入力の手間が省けます。事務の入力作業は結構時間がかかるため、入力が減ることで診察の待ち時間も減るかもしれません。
診療をする上でも患者さんの健診結果や投薬の情報が正確にわかるため、患者さんに対してきめ細やかな治療の選択ができるのも大きなメリットです。
先日(オンライン資格確認を導入した次の日ですが)、なんと10年以上当院に通院している患者さんのお名前の読み方が間違っていることが判明しました。「中田」を「なかた」と読むか「なかだ」と読むかのような、ちょっとした違いですが、オンラインで保険証データを確認したことでわかった間違いでした。
マイナンバーカードが普及すれば、かなり便利だと思いますが、どれぐらいマイナンバーカードが世間に浸透するかが問題と思います。実は、私自身もマイナンバーカードはまだ作っていません。。。