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コロナ第8波の前に内視鏡検査はいかがですか?がんの発見の遅れが問題になっています。

[2022.08.30]

コロナ第7波のピークをようやく越え、徐々に感染者数が減ってきました。

私から皆さんに今伝えたいことがあります。それは・・・

「検診を受けるなら、今のうちです!」

 

コロナが流行して約3年になりますが、以前から問題になっているのはコロナによる受診控えです。

ご高齢の方の中には、コロナ流行中、家からほとんど出なくなる方、結構いるんじゃないでしょうか。

確かに病院には、発熱患者さんや体調の悪い人も来られるので、感染のリスクもあり、躊躇してしまうのも理解できます。でも、受診を控えることのリスクも理解しなくてはなりません。

日本対がん協会の調査によると、がん検診の受診者数は、コロナ流行前の2019年と比較し、2020年には27.4%も減りました。2021年には少し回復したものの、2019年と比較し、10.3%減とコロナ流行後、がん検診の受診者数が減少しています。検診の受診を控えたことで、がんが進行した状態で見つかることが多くなったとも言われています。

「もう何年も検診を受けていないなぁ。」というあなた!

コロナが落ち着いたタイミングでの検診を是非ご検討ください!

 

コロナが流行して3年ですが、「3年間」がんを放置するとどうなってしまうのでしょうか?

癌の種類によっても異なると思いますが、私の専門分野の消化器癌でいうと、

食道がん・胃がん・大腸がんの場合、内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)で治療できる早期癌が、2-3年放置すると、外科手術をしないと取り切れなくなるぐらいに大きくなってしまう可能性があります。食道や胃は外科手術で切除してしまうと、必ずと言っていいほど、食事量が減り、やせてしまい、体力も落ちてしまいます。たかが2-3年と思うかもしれませんが、臓器の温存が可能な内視鏡治療の恩恵が受けられなくなるのは大変なデメリットです。

膵臓がんに関しては、もっと深刻です。もともと発見が難しいがんですし、進行も早いため、2-3年放置すると発見時にはすでに他の臓器に転移していたり、手術のできないほど進行したがんとなる可能性が高いです。手術不能の膵臓がんの場合、平均余命は1年以内です。

あと1カ月もすれば、コロナの第7波もかなり落ち着くのではないでしょうか。第8波が来なければよいのですが、3-4か月後の冬ぐらいにまた流行がやってくるのではないでしょうか。

コロナも怖いですが、病気の放置も怖いです。コロナの流行中は医療機関も逼迫しており、なかなか検診まで手が回りませんが、コロナが落ち着いたタイミングは、医療従事者も心の余裕があります。そのタイミングで是非、体のチェックをご検討ください。

当院では、胃カメラ・大腸カメラ・腹部エコーなどで、がんをできるだけ早期に発見することを目指しています。小さいがんを見つけようと思うと、”じっくり”(時間をかけて)、”しっかり”(集中して隅々まで)、”定期的に”(変化がないかどうか)診ることが非常に重要になってきます。コロナが落ち着き、私の心に余裕のある今こそ、検診の好機ですよ!(とか言うと、コロナ禍に診察・検査を受けた人が不安になってしまいますよね。多少コロナの診療で疲れていても、ちゃんと診ていますのでご心配なく!!)

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