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ワクチンや薬で予防できるがんがあります。

[2021.11.18]

昨日11月17日は子宮頸がん撲滅キャンペーンとして、世界一斉ライトアップイベントがあったそうです。(今朝のニュースで知りました)

関西でも大阪城やあべのハルカス、京都タワーなどがティールブルーにライトアップされたようです。ティールブルーってどんな色なん???って思いましたが、調べてみるとオスのマガモの頭から首の部分の青緑色の羽の色をティールブルーというようです。少し緑がかった青色のようです。

子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染が原因で発がんします。HPVワクチンを打つことで、子宮頸がんが予防できます。パピローマウイルスには色々な種類があるため、ワクチンですべての癌を予防することはできませんが、6-7割の子宮頸がんが予防できると言われています。もともとは定期接種・積極的推奨でしたが、ワクチン接種後に全身の疼痛や倦怠感、痙攣などの副作用が問題となり、積極的な推奨からは外れましたが、世界では当たり前に接種されており、日本でも再度積極的に接種する流れになってきています。

コロナワクチンで受診された中学生の子やその親御さんに聞いたところ、接種している人はあまりいないようでした。

予防接種で防げる癌ですので、定期接種の対象の小学6年~高校1年の女子の方は打つことをお勧めします。

子宮頸がんだけでなく、ウイルス感染症や細菌感染症は、発がんとの関連性が知られているものがいくつもあります。

ウイルスや細菌が感染すると、慢性的に炎症を起こすことがあり、炎症により遺伝子が傷つくために発がんしやすくなると考えられています。

有名なのは肝炎ウイルスと肝臓がんでしょうか。B型肝炎やC型肝炎は肝臓がんの主な原因として知られています。

B型肝炎はワクチンがあり、数年前より0歳での定期接種となっています。C型肝炎はワクチンはありませんが、飲み薬の治療が開発され、ほぼ100%ウイルスを排除できるようになり、肝臓がんは減ってきているがんの一つです。

その他には、ピロリ菌と胃がんの関係も有名かと思います。胃がんになる方のほとんどがピロリ菌を持っています。ピロリ菌も飲み薬での治療が可能であり、除菌をすることで、胃がんの発生が三分の一に減ると言われています。ピロリ菌は井戸水や親からの口移しで移ると考えられていますが、最近は、衛生状態も良くなったためか、若い方のピロリ菌感染はかなり少ない印象です。高齢の方は50%程度はピロリ菌を持っていますので、調べたことのない人は調べておいたほうがよいでしょう。

その他にもEBウイルスというウイルスと上咽頭がんの関連も知られていますが、EBウイルスにはワクチンも特効薬もありません。EBウイルス、ほとんどの人は小さいうちに感染して、無症状もしくは風邪症状のみで、知らないうちに治ってしまっていることが多いウイルスなのです。

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